修行

 ある人に、「人間は今世に生まれ変わる前に、来世はこれこれこういう修行をしようと自分でプログラミングして、親を決め、生まれる日も自分で決めて生まれてくる。」と聞いた。

 昔からなんで自分の人生はこんなに波乱万丈なんだろうと思ってきたが、自分でプログラミングしたんじゃしょうがないなとその言葉がストンと腑に落ちた。

 それにしてもしんどい人生だったなぁと思う。主人や子供たちも大変だったと思う。これからの人生は、あと何年生きられるかわからないが、人救けだけをしていきたい。精神保健福祉士としての経験を積み、やがて来るであろう大災害が起こった時には医療チームの一員として被災地に入り、被災者の心に寄り添いたい。伊豆の地に精神障害者の居場所やグループホームも作りたい。やりたいことはまだまだたくさんあるけれど、それらを実現させるためにクリアしなければならない問題も山積している。大変そうだがやりがいがありそうだ。日本は、その中でも特に田舎は、欧米と比べるとまだまだ精神障害者への偏見や差別が根強く、社会的入院(医療上は入院治療の必要性が低いものの、社会福祉制度やサービスの不足や支援体制の不備、差別や偏見等により、退院して地域生活を送ることができずに、入院を続けざるを得ない状態)者の地域移行への取り組みが大きな課題となっている。精神障害や精神医療に対する偏見を是正し、精神保健福祉の普及啓発を進め、空き家や耕作放棄地がたくさんある自然豊かなこの地域に、障害があってもなくてもそれぞれが自分らしく生きられる町を作ることを目指したい。